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下長尾108たい(毎年8月16日 夕方 南部小学校横の河川敷)
★この108たい、もともとの始まりは「まごろく淵」という民話に始まりがあります。
そう遠くない昔、下長尾にまごろくさんという方がいました。その方がある日、大井川で釣りをしていた時、大漁につれた魚を持って帰ろうとしていると、どこからか「もう1網」という声が聞こえてきました。孫のような声だったようで、それなら、と、渡網を投げると、魚がまた大漁にかかりました。
しかし、その魚たちに引っ張られ、まごろくさんは川にひきずりこまれてしまったそうです。
★もともとは旧お盆(8月16日)にこのまごろくさんを供養するのが目的で河原で火を燃やしていたそうですが、それがだんだん広がり、下泉と下長尾の両方の河川敷から火を燃していた時もあったそう。
ところが、それが一度途絶えてしまったみたいです。
★そこで、今回お話を伺った佐藤さんたち有志4人が「もう一度始めよう」ということで、下長尾側の河川だけ、火がこのように燃やされるようになりました。
★そのまごろくさんが飲みこまれた場所は「まごろく淵」といわれていて、今でも「まごろく淵に近づくと川に飲み込まれるよ!」と、川で遊んでいる子ども達は注意されるそうです。 また、噂なのでわかりませんが、そのまごろくさんを「もう1網」と惑わしたのは、人を化かす金狐だったのではないか、とも言われています。
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