重要無形民俗文化財
徳山の盆踊り(毎年8月15日 夕刻~ 浅間神社)
★川根本町の文化財と言えば?? と聞かれて、一番最初に上がってくるのではないでしょうか?? 盆踊りと名前はついていますが、太鼓の周りで輪になって浴衣を着て踊る…というような盆踊りとは全く違います。
★徳山の盆踊りは「鹿ん舞」「ヒーヤイ」「狂言」の3部構成となっています。
★「ヒーヤイ」かつては男性が女装して踊るものだったけど、今は小中学生の女子が踊り手になっています。
ヒーヤイの名前は唄の終わりに「ヒーヤイ」という囃子言葉がついているため。舞はとっても優雅。小中学生の女の子たちがとっても大人っぽい。京都の舞の名残が見られる踊りになっています。 また、舞うときに歌われる歌も、東海道を回ったんだ!という歌だったり、男女の恋愛をうたっていたり、とても面白いです。
★「鹿ん舞」牡鹿役が先頭に立って、ふたりの雌鹿役が従います。その後方に、畑を荒らす鹿を追い立てる役目の、大勢のひょっとこ面を付けたものが並びます。踊りの途中で、牡鹿役が立ち止り、右・左の後方を振り返って棒を持って駆け出すのが印象的。これは鹿の習性を表しているとも言われています。
★「狂言」は、一番古い台本には「宝暦九年」とあり、かなり古いものであることがわかります。
現在14残っている台本の中から、「新曽我」と「頼光」という演目のみが行われますが、かけあいがとても面白いです。
行程・演目
浅間神社例祭神事 午後1時ごろ、浅間神社にて
出立式神事 午後4時ごろ、徳山コミュニティーセンターにて
道行き開始 午後5時ごろ 浅間神社まで笛に合わせて練り歩き、途中、愛宕地蔵にて、鹿ん舞とヒーヤイの踊りが
奉納されます。
浅間神社到着 午後6時ごろ
演目
1 鹿ん舞 9 神すずしめ
2 神よせ 10 鹿ん舞
3 四節踊り 11 桜花
4 神すずしめ(ヒーヤイ) 12 ぼたん
5 鹿ん舞 13 新曽我(狂言および踊り)
6 桜花(ヒーヤイ) 14 鹿ん舞
7 ぼたん(ヒーヤイ) 15 かぼちゃ踊り
8 頼光(狂言) 16 ひきは(踊り)
終了 午後9時ごろ
このあと、愛宕地蔵にて納めの舞(神すずしめ)が行われます。